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ヒトとの縁、モノとの出逢い ~ニューヨークと日本から感動と情報を伝えるブログ~
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橘玲氏的に言えば、学歴は人生におけるインフラストラクチャーの一部であり、受験はそのインフラ作りの課程であるわけですが、一プロセスでうまくいかなかったとしても、黄金の人生設計がたてられないわけではありません。


ただ、自分自身の経験や人生の価値観から、子どものこの部分の土台作りに重点を置く親は多いはずです。

現在のような不況の時代であればなおのことのようで、日本では授業料のやたら高い有名私立中学の合格率が数十倍というニュースも聞きました。


うちの協会にも高校受験や大学受験の準備のためにやって来る子ども達がたくさんいます。

事情はさまざまですが、いずれも目標が明確なので、教える側としてはカリキュラムがたてやすく、一般的に学習効果も上がりやすい傾向にあります。

とは言え、結果は本人の努力に寄るところが大きいし、親は真剣、教師も本気で取り組む以上、途中で目的意識がぼんやりしてくる子には発破を掛けます。


けれど、周りに追い詰められれば追い詰められるほど、本人にしてみれば
「なんでこんなに必死に勉強しなければいけないんだろう、、」

などとギモンを持つようになる場合もあります。


自分が受験生だった頃は、幸運にもあまり寄り道せずにひたすら合格目指して勉強できた気がするので、途中で迷ってしまう子を軌道修正させるのは
簡単ではありません。

なんのためにいい高校や大学に行くのか、と子どもに問われた時に、納得させられる答えを持っている親や教師は少ないでしょう。


合格間違いなしなのに受験直前で不安になる子には、手のひらに人という字を書いて飲み込む、なんていうレトロなステージフライト回避法でも授けて、
「大丈夫、落ち着いてやれば絶対合格できるから!」と励ましてあげるのが定石。
では合格が危ぶまれる子には、、?


数ヶ月間、面倒を見てきた受験生。

自分なりに頑張ってはいたけど、プレッシャーに弱く、いつもなんとなくラクな道を選んでしまう性格のせいで目的意識が低く、発破を掛け続けなければならないケース。


受験前日に緊張した面持ちで私のところにやってきたので、
「落ちたらうちで働くんでしょう?」
と言うと、ひきつりながらも笑って帰っていきました。


合格通知が自宅に届いた時は泣いたらしい。

報告にきた彼が嬉しさを抑えるようにしていたので、こっちもクールに接したけど、その日は1日中気持ちが軽やかで弾むようでした。


教師としての意地や立場、うちに送り込んでくれた親ごさんへの体裁もなきにしもあらず。でも何より一緒にゴールを目指した戦友として、単純に嬉しい。


「結果が全てではない」けれど、とりあえずここは「合格」のほうが良しでしょう。

おめでとう!

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「メインストリート感激屋」店主
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会社経営
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自己紹介:
気質はとことん日本人、でも態度はすっかりアメリカン!?ニューヨーク在住13年。アメリカ生活も日本の暮らしも大好きバイカルチュラル。それぞれの素敵なところを少しづつ皆様に伝えていけたら。
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